プロや上級者が当たり前のようにやっているアプローチの使い方。初心者やアマチュアの方はおそらく知らないのではないでしょうか?この記事では特にアプローチで重宝されるフェースの使い方をご紹介します。
ざっくりいうと・・・
1:同じクラブ、同じ振り幅、同じキャリーで打ってみる
1球目 | 2球目 | |
ボールスピード(m/s) | 13.1 | 13.2 |
ヘッドスピード(m/s) | 13.4 | 13.5 |
バックスピン(rpm・回転数) | 3507 | 4272 |
サイドスピン(rpm) | 200 | -183 |
打ち出し角度(度) | 27.3 | 25.7 |
打ち出し方向(度) | 0.0 | 2.4 |
同じところにキャリーしたのにも関わらず1球目はピンを大きくオーバーし、2球目はピンの側で止まる。これはフェースの使い方を変えたことで結果が大きく左右された
1-1:フェースの使い方の違い
1球目はフェースの中央部分にボールをセットしてそのままの状態でクラブを振り上げ、フェースの中心部分でボールをインパクトしてアプローチをしていた(アマチュアに多い)。
この打ち方だとボールがインパクトした瞬間に飛び出していく球離れの早いアプローチになってしまう(もっとも、この打ち方はランニングアプローチの場合は有効)。こういったショットと同じフェースの使い方では距離感のコントロールは難しいとされる。
2球目はフェースの中央部分でボールの構えるのではなく、ネックに近いところ(ヒールより)にボールを構えている。
この打ち方でヒールよりにインパクトするのだが、ボールをすぐに前方方向に飛ばさずにフェースを斜めに使うことによってフェースの上にボールが乗っている時間を長くする。
1-2:それぞれのアプローチのイメージ
フェースの中央部分に当てていくアプローチのイメージは、ボールに対して手のひらで叩いて飛ばすというヒッティングのイメージ(アイアンショットと同じ)
それに対してヒール側から入れてフェースにボールを載せるイメージは目標地点に向けてアンダースローでゆっくり狙いを定めてボールを飛ばすイメージ。このことでボールを柔らかく、適切なスピン量を与えて飛ばすことができるようになる。
2:フェースの使い方における注意点
2-1:インパクト以降左に振り抜くイメージ
フェースを斜めに使うとボールは右方向に滑るような形で打ち出されるので何も対策をしないとボールはわずかに右方向に飛び出す。それを中和するためには左方向にアウトサイドインの軌道を作ることが重要。
2-2:絶対に手打ちはしない
アウトサイドインの軌道を手で作ってしまったらフェースの上に乗らずに抜けてしまう。
身体の回転、特に膝の回転を意識しながら引き込みを意識して打つ。そのことで距離感を安定させることができる。
3:練習場でアプローチの練習をするときの注意点
練習場の人工芝のマットのようなライは実際のゴルフ場では存在しない。人工芝だとボールは沈まないが実際のコースだとたとえフェアウェイであってもわずかにボールは沈む。
3-1:マットを滑らせない
ボールに対してのコンタクトの間隔を鋭くするためにマットに擦らずにボールだけをクリーンに拾っていくようなアプローチの練習も欠かさずにする。
3-2:薄手のタオルを使用する
タオルを二つに折ってその上にボールをセットする。ダフってしまうような動きがあったらタオルごと飛んでしまいボールを適正に運ぶことができない。ボールへのヘッドの入射角が適正であるかどうかを確かめるためにこの練習も行ってほしい。