ゴルフスコアを向上させるには、アプローチショットの成功が不可欠です。しかし、安定して寄せる技術は初心者だけでなく、中級者にとっても大きな課題です。本記事では、プロゴルファー古閑美保さんが提唱する「テークバックで距離感を作る」アプローチ法を解説します。この方法は実践的な内容で、練習のヒントが満載です。
テークバックで距離をコントロールする理由
テークバックで距離を決める重要性
古閑プロは「テークバックがスイングの基盤を作る」と強調しています。具体的には、テークバックの幅でショットの飛距離をコントロールし、インパクトでの調整を排除するアプローチです。この手法により、力みやスイングのばらつきを抑えることができます。
フルショットとの違い
- フルショット: 一貫性が欠けやすく、距離感のズレを引き起こす。
- テークバック調整: 一定の幅とリズムでスイングするため安定性が向上。
例えば、30ヤードのアプローチでは、フルショットではなくテークバックを調整し、一定のスイングで振り抜くことがポイントです。
練習で距離感を身につけるコツ
目標距離ごとにテークバックを調整
練習場では、10ヤード、20ヤード、30ヤードといった具体的な距離ごとにテークバックを調整する練習を行いましょう。それぞれの距離で一貫した結果を得るまで繰り返します。この方法により、コース上でのアプローチに自信がつきます。
足の固定とリズムの維持
足幅を適度に狭めて重心を安定させることも重要です。また、スイングのリズムを一定に保つことで、ミスショットのリスクを減らせます。
アプローチのよくあるミスと改善策
インパクトで調整しない
初心者が犯しやすいミスは、インパクトで力加減を調整しようとすることです。このような調整はスイングの安定性を損ないます。テークバック時点で距離を確定させることで、一定の結果を得られます。
短距離アプローチのポイント
短い距離では、テークバックを小さくすることで余計な力が入らないようにします。足元を固定し、リズムよく振り抜くことが成功への鍵です。
効果的な練習法と目的意識
練習は目的を持って行う
無目的な反復練習は効果が薄いです。練習前に明確な目標を設定し、「25ヤードのテークバック」を身体に覚えさせることを意識してください。
感覚をつかむまで反復する
テークバックの幅と飛距離の関係性を把握することが重要です。練習場で何度もショットを打ち、感覚を磨きましょう。
まとめ
寄せのアプローチを成功させるためには、テークバックの幅で距離を決める技術が不可欠です。インパクトで調整せず、リズムと足元の安定を保つことで、スイングの一貫性を高めましょう。練習場での目標を持った練習を通じて、自分の距離感を正確に把握することが、スコアメイクへの近道です。
この方法を取り入れ、寄るアプローチのスキルを磨きましょう!古閑プロのアドバイスに従えば、確実に上達することができます。
古閑美保プロ紹介

熊本・二岡中学時代にジャパンカップ世界ジュニア、日本ジュニア選手権で優勝。高校3年で清元登子門下に入り、春、秋季の全国高校選手権で優勝。国内プロデビューは2001年「日本女子オープン」で、03年に「ヨネックスレディス」、「大王製紙エリエールレディス」で優勝。04年も1勝。06年は「スタンレーレディス」で7ホールのプレーオフを制して優勝。「マスターズGCレディース」も制し、03年以来の年間2勝。 07年は最終戦「LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」を制し、国内メジャー初勝利。08年には「LPGAツアーチャンピオンシップ―」連覇を含む年間4勝を挙げ、賞金女王に。09年以降は手首の故障などでふるわず、11年限りでツアーから撤退した。17年に小平智と結婚し、22年秋に離婚。24年12月に再婚、第一子出産が判明した。
(出典:ゴルフダイジェストオンライン)