ゴルフのスコアを安定させるには、アプローチショットの精度向上が欠かせません。特に初心者や100切りを目指すプレーヤーに多いのが、ボールの手前を打ってしまう「ダフリ」や、ボールの上部を打ってしまう「トップ」といったミスです。この記事では、動画での実践的なアドバイスをもとに、ダフリ・トップを減らすための正しい構え方、打ち方、距離調整の方法を論理的に解説します。
アプローチにおける最大の目的は「寄せる」ではなく「ミスを減らす」
初心者が陥りやすいのは、「寄せること」を第一目標にしてしまうことです。しかし、アプローチでの最大のリスクは、チャックリ(クラブが地面に刺さるミス)やトップによって、グリーン奥のバンカーやラフに入れてしまうことです。これにより次のショットが難しくなり、スコアを大きく崩します。
したがって、まずは大きなミスを防ぐ打ち方を習得することが重要です。
ダフリ・トップを防ぐための正しい構え方
ボール位置は右足寄り
ボールは右足の延長線上に置くことで、インパクト時にクラブが地面に早く当たらず、クリーンにボールをとらえやすくなります。
体重は左足10割
構えた時点で左足に全体重を乗せ、打つ瞬間まで体重移動をしないことが鉄則です。体重移動は軸ブレの原因となり、ダフリやトップのリスクを高めます。
足幅は狭く
スタンス(足幅)を広く取ると体重移動がしやすくなり、ミスの確率が上がります。足を肩幅より狭くすることで、軸を安定させられます。
打ち方の基本は「パターのように振る」
アプローチでは、腕と肩で作られる三角形を崩さないことが重要です。手首を使うと、インパクト時のロフト角が変わりやすく、距離や高さが不安定になります。
クラブは短めに握り、脇を軽く締め、胴体の回転で振ります。この感覚はパッティングと非常に似ており、距離感や方向性が安定します。
距離調整は「クラブの番手変更」で行う
多くの初心者は振り幅で距離を調整しようとしますが、振り幅が大きくなるほど再現性が低下します。
代わりに、同じスイング幅でクラブを変えることで距離をコントロールします。例えば、60度のウェッジで10ヤードを打てるなら、50度に持ち替えれば同じ振り幅でより遠くへ飛ばせます。
やってはいけないNG動作
- 大きなテイクバックから合わせにいく打ち方
- スタンスを広くする構え
- 打つ瞬間に力を入れる これらはすべてミスを誘発します。再現性の高い動きを徹底的に習慣化しましょう。
まとめ
アプローチの精度を高めるには、「寄せる」よりも「ミスを減らす」意識を持つことが第一歩です。右足寄りのボール位置、左足体重10割、足幅を狭くする構え、そしてパターのように三角形を崩さない打ち方を意識すれば、ダフリやトップのリスクは大幅に減少します。さらに、距離調整は振り幅ではなく番手の変更で行い、常に再現性を高めることが、スコア改善への近道です。