女子プロ直伝!渋野日向子プロ、鈴木愛プロ、勝みなみプロ、申ジエプロから学ぶパッティング上達法

パッティングがスコアを大きく左右することは、ゴルファーなら誰しも実感しているでしょう。特に初心者から中級者にとっては、狙ったラインに正確に転がす技術や安定した距離感の獲得が大きな課題となります。この記事では、LPGAで活躍する女子プロ4名【渋野日向子プロ、鈴木愛プロ、勝みなみプロ、申ジエプロ】が実践している具体的かつ再現性の高いパッティング練習法をもとに、スコアアップのための確実な方法を解説します。実際の動画に基づいた内容で構成し、初心者にもわかりやすく丁寧にお届けします。

渋野日向子プロに学ぶ「ペットボトルドリル」と「9球チャレンジ」

渋野日向子プロは、パッティングに対して苦手意識があった時期を経て、特有の練習ドリルで克服しています。そのひとつが、ペットボトルをターゲットとした練習です。カップより小さい目標物に向かってパッティングすることで、方向性の精度を自然と高める効果があります。この練習は自宅でも可能で、継続することで狙い通りのパットが身に付きます。

さらに、渋野プロは9球を用いた段階的な距離感練習も行っています。50cmずつ距離を延ばした9球を連続でカップインさせるドリルで、途中で3回ミスをすると振り出しに戻るというルールが、集中力と実戦力の強化に繋がります。

鈴木愛プロの”フェース下打ち”テクニック

鈴木愛プロは、女子プロの中でも突出したパッティング技術を持つことで知られています。彼女の特徴は、パターフェースの下端、いわゆる“歯”の部分でボールを打つ点です。この打ち方により、インパクト直後からボールにオーバースピンがかかり、芝目や傾斜の影響を受けにくい直進性の高い転がりになります。微妙に切れるラインや芝の状態が不安定な場面でも、安定したパットを実現できる技術です。

なお、「芝目」とは芝の生えている方向のことで、ボールの転がりに影響を及ぼす要素の一つです。これに負けないストロークが可能になる点が、鈴木プロの技術の強みといえます。

勝みなみプロの地道なストレートライン反復練習

勝みなみプロは、派手さはないものの「地味だけど効く」ストレートラインの反復練習を継続的に行うことで、圧倒的な安定感を誇るパッティングを築いてきました。

ストレートラインとは、曲がらずに真っ直ぐ進むラインのことで、一見簡単そうに思える一方で、正確なストロークが求められます。勝プロは、このストレートラインの練習を長時間繰り返すことで、狙い通りに打ち出す精度を高めています。地道な練習こそが、再現性の高いパッティングにつながるのです。

申ジエプロの”マシーンのような”再現性重視スタイル

申ジエプロは、その構えとストロークの再現性の高さで知られています。彼女はボールに極端に近づいて構え、腕を伸ばし、パターのヒール(かかと部分)を浮かせて打つ独特のフォームを採用しています。

このスタイルにより、振り子のような安定したストロークが可能となり、グリーンスピードが速いトーナメントでも一定のタッチを維持できます。特に初めてのコースや高速グリーンでは、このフォームが大きな武器になります。

「ヒール」とはパターの底面のうち、グリップ側に近い部分を指し、通常は接地している部分ですが、これをあえて浮かせて構えることで、よりスムーズなストロークが可能になります。

まとめ:女子プロの技術を日々の練習に落とし込もう

渋野プロ、鈴木プロ、勝プロ、申プロの4名は、それぞれの課題やスタイルに合わせて異なるアプローチでパッティング力を高めています。

  • 渋野プロ:目標精度と距離感のトレーニングで基礎力向上
  • 鈴木プロ:フェース下打ちで直進性アップ
  • 勝プロ:地道な直線練習で安定感を構築
  • 申プロ:再現性に特化した構えで高速グリーン対応

大切なのは「自分に合った方法を見つけること」。これらのプロのメソッドを参考に、パッティングというスコアメイクの要素をぜひ武器にしてください。