ドライバーショットで左右にボールが散らばってしまう原因は、スイング中の体の動きとクラブのタイミングにあります。この記事では、BMW 日本ゴルフツアー選手権森ビルカップ2025優勝、蟬川泰果プロが語った「左ミス（引っかけ）」と「右ミス（プッシュ／スライス）」の具体的なチェックポイントとその解決策を、動画内容をもとに詳しく解説します。初心者でもわかるようにゴルフ用語の補足も入れましたので、ぜひご活用ください。
ドライバー左右ミスの主な原因
左に行くミス（引っかけ）の原因
左に引っかけるミスは、スイング中に体（特に腰）が止まり、クラブヘッドが体の動きよりも先に進むことで起こります。蟬川プロは、腰を意識してしっかり回すことで、クラブの追い越しを防ぎ、左への引っかけを減らすアプローチを推奨しています。
右に行くミス（プッシュ・スライス）の原因
右に行くミスは、スイングが遅れる（振り遅れる）ことで発生します。これはタイミングが合わず、体の動きに対してクラブヘッドが遅れて当たるためです。蟬川プロはこの振り遅れを修正するために、下半身が速すぎる場合は上半身も速めてタイミングを合わせ、全体のスピードを落とさず振ることが大切だと話しています。
朝の練習でタイミングを合わせるコツ
蟬川プロは、ラウンド前の朝練習でサンドウェッジからドライバーまで約20～25球を打ち、体とクラブのタイミングを整えることを推奨しています。これにより、スイング中のズレを修正し、安定したショットを打てるようになります。特に「下が速いなら上も速く」という意識を持つことで、飛距離アップにもつながるとのことです。
体とクラブの一体感を意識する重要性
蟬川プロは「我流スイング」ながらも、体と手の動きを揃えることを意識して練習していると述べています。これは、振り遅れや左ミスを防ぎ、安定したショットを打つために不可欠です。自分の動きを揃えていくことで、再現性の高いスイングが実現できます。
まとめ
ドライバーの左右ミスは、体とクラブの動きのタイミングズレが原因です。蟬川泰果選手の解説を参考に、腰の回転を意識したり、朝練習でタイミング調整を行いましょう。正しい体とクラブの一体感を意識することで、曲がりにくい安定したショットを手に入れられます。
蝉川泰果プロ紹介
2001年1月11日生 兵庫県出身
2022年プロデビュー
177cm / 77kg
1歳でゴルフを始めた。東北福祉大4年時の2022年に国内男子下部ツアー「ジャパンクリエイトチャレンジ in 福岡雷山」でアマチュア優勝を遂げ、同年9月のレギュラーツアー「パナソニックオープン」でもツアー史上6人目のアマVを達成。レギュラーと下部の2つのツアーで優勝を飾るアマ選手では初めてだった。22年10月5日付の世界アマチュアランキングで1位に浮上。同月「日本オープン」を制し、第1回大会（1927年）の赤星六郎以来、95年ぶりとなるアマ優勝を遂げる。アマとしてのツアー2勝は史上初の快挙だった。
同年10月31日にプロ転向。翌23年「関西オープン」でプロ初優勝を挙げ、同年のシーズン最終戦「ゴルフ日本シリーズJTカップ」でツアー4勝目。25年「日本ゴルフツアー選手権」で2年ぶりのタイトルを獲得し、ツアー史上最年少（24歳148日）で日本タイトル3冠を達成した。
目標とする選手は名前の由来でもあるタイガー・ウッズ。24年11月に大阪出身のタレント久保葵さんとの入籍を発表した。