ゴルフにおいて、ドローボールは飛距離を伸ばし、風の影響を受けにくい理想的な球筋として多くのゴルファーに支持されています。しかし、その習得は容易ではありません。本記事では、〜全英への道〜ミズノオープン2025優勝、阿久津未来也プロの解説をもとに、ドローボールの打ち方を初心者にも分かりやすく解説します。
ドローボールとは?
ドローボールとは、ボールが右方向に打ち出され、途中から左に曲がって目標方向に戻る球筋を指します(右打ちの場合)。このショットは、飛距離が出やすく、風の影響を受けにくいため、多くのゴルファーが習得を目指しています。
ドローボールの打ち方
スタンスとアドレス
- クローズドスタンス:右足を少し後ろに引き、体全体をやや右に向けます。これにより、インサイドアウトのスイング軌道を作りやすくなります。
- ボール位置:通常よりも少し右足寄りにボールをセットします。これにより、クラブがインパクト時にボールの内側から外側へと抜けやすくなります。
スイングのポイント
- インサイドアウトのスイング軌道:クラブを内側から外側へと振り抜くことで、ボールに左回転がかかり、ドローボールが生まれます。
- フェースの向き:インパクト時にフェースを目標方向よりもやや右に向けることで、ボールが右に打ち出され、自然と左に曲がる弾道になります。
- 手首の使い方:インパクトゾーンでの手首のローテーションを適切に行うことで、ボールにスピンがかかり、ドロー回転が生まれます。
練習方法とドリル
- ターゲット設定:目標の右側に仮想のターゲットを設定し、それに向かってスイングすることで、インサイドアウトのスイング軌道を習得しやすくなります。
- アライメントスティックの使用:スイング軌道を確認するために、アライメントスティックを使用して練習することが効果的です。
よくあるミスとその修正方法
- スライスになる:スイング軌道がアウトサイドインになっている可能性があります。インサイドアウトの軌道を意識してスイングしましょう。
- 過度なフックになる:フェースが閉じすぎている可能性があります。フェースの向きを目標方向よりもやや右に向けるように調整しましょう。
まとめ
ドローボールの習得には、正しいスタンス、スイング軌道、フェースの向き、手首の使い方が重要です。阿久津未来也プロの解説を参考に、これらのポイントを意識して練習することで、ドローボールを打てるようになるでしょう。継続的な練習と正しいフォームの習得が、ドローボール習得への近道です。
阿久津未来也プロ紹介
1995年3月17日生
栃木県出身
2016年プロデビュー
物心つく頃には祖母の影響でクラブを握っていた。栃木・作新学院高2年時の2011年「フジサンケイクラシック」でツアーの舞台を初めて経験し、23位に入った。日大では16年「日本学生選手権」を制覇。同年にプロ転向した。17年9月にプロテストに合格を果たすと、12月の新人戦で優勝。その資格で出場した18年「日本プロゴルフ選手権」では最終日に一時首位に並ぶなど6位に食い込んだ。19年は賞金ランキング71位と前年より成長を示したが、初シードには届かず。下部ツアーは賞金ランク9位で終えた。21年に初シードを獲得した。25年「ミズノオープン」でツアー初優勝。