ドライバーショットでボールが右方向に飛んでしまい、スコアメイクに悩むゴルファーは少なくありません。特に初心者の多くが「スライス」や「プッシュアウト」といったミスに直面しています。この記事では、ボールが右に飛ぶ主な原因を3つに分類し、それぞれの対策方法を論理的に解説します。自身のスイングを見直し、正確で安定したティーショットを手に入れるヒントにしてください。
目次
ボールが右に飛ぶ原因
スライスとプッシュアウトの違いを理解する
ボールが右に飛ぶ原因には大きく2つあります。一つは「カット軌道」、もう一つは「フェースの開き」です。
- カット軌道:クラブがアウトサイド・イン(外側から内側)に振られる軌道で、ボールが左に出たあと右に曲がる「スライス」になります。
- フェースの開き:スイング軌道は問題なくても、インパクト時にクラブフェースが目標方向より右を向いてしまっている場合は、ボールが最初から右方向に飛び出す「プッシュアウトスライス」になります。
近年では、後者のプッシュアウトスライスの方が多く見られる傾向があります。インパクト時のフェースの向きを正すことが、右方向への飛球を防ぐ第一歩です。
左手グリップが開いている
無自覚なグリップミスに注意
グリップが適切でないと、バックスイングからインパクトまでフェースが開いた状態になりやすく、結果としてボールは右に飛びます。特に左手の握り方が浅いとその傾向が顕著です。
- 開いたグリップの特徴:ナックル(拳の突起)が1つしか見えない、親指と人差し指で作るV字が左肩を指している。
このようなグリップではフェースが開きやすく、スクエア(目標方向とフェースが直角)な状態でインパクトすることが難しくなります。
正しいグリップ方法
- ナックルが2〜3個見えるようにし、V字は右肩を指すように握る。
- 親指はグリップのやや右側に乗せる。
このような握り方に変えることで、バックスイングでフェースがスクエアになり、インパクトでもフェースの開きを防ぐことができます。
手首の曲げ方
トップの位置での手首の状態がスライスを招く
インパクトでフェースが開くもう一つの要因が、トップの位置での手首の使い方です。
- 誤った動作:トップで左手首が甲側(手の甲側)に曲がるとフェースが開く状態になり、ボールは右に飛びやすくなります。
- この動作は、テイクバック時に左手親指方向に手首を曲げてしまうことが原因です。
まとめ
ドライバーでボールが右に飛ぶ現象には、明確な原因があります。特に初心者に多いのが、無意識に行われている左手のグリップの開きや、手首の誤った使い方です。今回紹介した3つの要因を1つずつ見直し、動画の実演も参考にしながらフォームを修正していくことで、右方向へのミスショットは確実に減少します。ゴルフは再現性のスポーツ。正しいフォームでのティーショットが、スコアアップへの第一歩です。